マクロン前経済相(写真:EPA/TTXVN)
(産経)フランス大統領選が23日の第1回投票まで残り約1週間に迫りました。極右政党の国民戦線、ルペン党首(48)と独立系のマクロン前経済相(39)の「2強」の勢いがにぶり、保守系野党、共和党のフィヨン元首相(63)と急進左派系のメランション氏(65)がじわりと差を詰めます。選挙戦は終盤戦に入り、混沌(こんとん)としてきました。
調査会社IFOPの13日公表の世論調査結果によりますと、第1回投票に向けた支持率ではルペン氏が23・5%、マクロン氏が22・5%で、ともに25%余りの状態から漸減。フィヨン氏は19%に若干持ち直し、急上昇中のメランション氏はフィヨン氏と同率で並びました。社会党のアモン前国民教育相(49)は8・5%に低迷しています。
決選投票進出が有力視されるルペン、マクロン両氏は危機感を強め、てこ入れに躍起です。ルペン氏は「大統領になれば一秒も無駄にしない」と国境検問復活など就任後2カ月で取り組む政策を発表しました。マクロン氏も「重大な局面に入った」と議員削減など就任後の優先課題を明らかにしました。